Diamond Compass' entertainment reviews

レトロゲームを主としたゲームなどのエンタメ評

さとりのアトリエ ~ゲームで学ぶ金融知識~

東方二次創作同人ゲーム

大震災以降いまいちゲーム沼にハマれない自分が、今までやってきたゲーム依存を突然絶てるわけもなく 軽く遊べそうなゲームを探していたところ、東方二次創作というジャンルに行き着きました。
同人ゲーは安価で、そこそこ遊べて、粗い・自由なゲームバランスがあって面白い。
個人または少数の強い個性がレトロゲームの良さを思い起こさせる。
正直ソシャゲが好きになれなかった僕にはドンピシャな感じです。

東方がニコニコで御三家と呼ばれていたのは知っていましたが、結局東方にハマったのは二次創作がきっかけです。
東方キッズうぜえええ、キャラ多すぎて覚えられんわ→東方ええやん(熱い手のひら返し)。
どうも東方はキッズ層といまいち冴えない青年?層に刺さるものがあるようです。 幅広く展開しすぎていて、どこからでも入れるし出れるみたいな感覚になれる不思議なコンテンツです。

ゲームの特徴

さて本日紹介いたしますゲームはさとりのアトリエ(通称さとリエ)というゲームです。

kokoko-soft.x0.com

このゲームは非常にゲームゲームしてるゲームです。プログラマーならこういう状態にまみれたゲームが好きでしょうしそうでなくても見ていて爽快ですね。

このゲームはいわゆるリソース管理を要求されるタワーディフェンス系のゲームです。
店に来る客に商品を売りつけて、客を撃破(?)して、お金を稼いでそれでコストを支払ったり投資したり借金返したりという基本ループからなります。 お金を様々な部門(商品開発とか、調達とか、指揮とか)に分配して、成長効率を最大化しながら店を防衛するという感じです。
しかし単純にはお金が増えません、突然の支出や景気変動などの外乱で大きく戦況が変化します。

ゲームのユニークポイント

このゲームの最もユニークな点は、店舗の拡大のために阿求さんから融資を受けられることです。 阿求さんは高利貸しなので、借金を借りるとものすごい勢いで利子がついていきます。
しかしこのゲームを進めていくうちにかならずしも借金が悪いものではないということに自然と気が付くようになっています。 そしてラストバトルでは・・・。
このゲームには2周目を想定した高難易度なシナリオなども用意されており、そうしたマルチエンディング要素も非常に高ポイント。 高難易度シナリオでは借金を通じて投資を先行し、より大きなキャッシュフローを稼げる体制を構築しなければならないのです。
このゲームで最も頼りになるのは結局のところ、作り上げた組織・商品・設備の戦闘力なのです。
ゲームシナリオ・ゲームシステム・レベルデザインが調和していて、そこに借金と成長という要素をうまく織り込んでいるのが凄いなと思います。
これが個人開発の力か・・・
一方で攻略においてかなり重要な商品開発と調達がわかりにくく、安価な商品の過剰在庫でキャッシュフローを稼げずにゲームオーバーになるケースにハマりがちなので、 そこは救済措置があってもよかったかもしれない。 攻略のヒントとして、安い商品の生産やレベルの低い素材の調達はタイミングを見てオフにしましょう。

このゲームには2が存在します。 ゲームシステムの基本的なところは1と変わらないので、1だけ遊べば十分かもしれないですが、たぶん1をやりきれば2もやりたくなると思います。

このゲームから学んだこと

借金は必ずしも悪いことではないということが説得力のあるゲームシステムを通じて理解できるところ、ご利用は計画的に。